葬儀における花の力

お葬式を行う上で、欠かせないというものの中に「花」があります。
普段道端に咲いている花を見ても、綺麗だなと思うだけで、日常の生活の中であまり必要のないものだと私は思っていました。
もちろん花が好きな人は多く、お部屋に花を飾ったり、花壇に花を植えている人は大勢います。
しかし私は、花より団子がいいと思うタイプの人間でした。

ある日、知り合いが亡くなったとの連絡を受け、お葬式に参列する事になりました。
その方とはしばらく会っていなかったのですが、闘病の末亡くなったとのこと。
そんな事を全然知らなかった私は、動揺しながらも告別式に参列させていただく事にしました。
会場に着き、受付を済ませ式場に入ると、とてもたくさんの花に囲まれ笑っている写真が飾ってありました。
祭壇に飾る花は菊と決めつけていた私は、その花の種類の多さにびっくりしてしまいました。
また、飾ってあるお花の色は全て白で統一されており、なんとなく会場が明るく感じたのです。

遺族に聞いた所によると、故人は白いお花が大好きだったとのこと。
大好きな花に囲まれて送ってあげたいという思いだったそうです。
最近の葬儀は自由な形で行う事が出来ると聞いてはいましたが、こんなに綺麗だと思う祭壇は見たことがありませんでした。
花に関してあまり興味がなかった私ですが、花の力は大きいとつくづく感じた出来事でした。
実はそれ以来、たまに花を買うようになりました。
家に花を飾るととても気持ちが安らぐようになりました。